今日のテーマは阿頼耶識です。
阿頼耶識と繋がることができると運命を変えたり、願望の引き寄せができるので人生がより良い方向に進めるのだそうです。この阿頼耶識は右脳の活性化と深くかかわっているとぶんは考えています。
そもそも阿頼耶識とは、大乗仏教の概念であり、個人の意識の根本にある、通常は意識されることのない識のこと、潜在意識のようなものです。そこにはとても大切なもの(種子と呼ぶ)がしまわれており、人間の行動を支配しているようです。そこに過去のネガティブな種子が埋め込まれていたりすると、行動をおこしてもうまくいかない。なので、ネガティブな種子を取り除き、ポジティブな種子に置き換える事が大事なのだそうです。
ではどうやったら阿頼耶識と繋がる事ができるのでしょうか。
普通の人では10%位しか阿頼耶識が開いていないらしいので、まずは阿頼耶識を開く必要があるようです。その開き方は、自身の考え方を変えるところからはじめます。万物には境界がなくすべては一つであると意識します。世の中のものは全て繋がりを持っているのです。例えば、今日食べたものがパンだとしましょう。パンを作ってくれた人達、小麦、その肥料や水などパン一つとっても多くの人やモノがかかわっている事がわかると思います。パンを食べるときに、そのことを意識する事がスタートです。
繋がるという点では福岡伸一先生(青山学院大学教授)の本「動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか」が参考になると思います。ポイントだけ言いますと、人が食べた物は身体の細胞に取り込まれて少しずつ入れ替わっているというもの。昔は食べ物は自動車のガソリンみたいに燃焼して消えると思われていたが実は違っていたのです。そう考えると普段食べているものは自分の身体の一部になっており水や空気やいろんなものが自分の中に取り込まれて繋がっていることが意識できると思います。すなわち我々は物質的に世界と繋がっており、同じように潜在的な無意識も万物で共有されているのです。
そういう意識をもって瞑想する事で、阿頼耶識と繋がる事ができます。同じようことをユングも提唱*しています。ユングのいう集合的無意識が阿頼耶識と同じ概念で、人間の無意識の深層に存在する、個人の経験を越えた先天的な構造領域の事です。簡単に言いますとこの世に生きるすべての人が共通で持ち合わせる潜在記憶のことです。つまり、「みんなが誰にも教わらずに知っている記憶・常識」ということ。
意識
個人的無意識
集合的無意識
個人の無意識の更に奥に国や民族を超えて人類全体に共通して存在する無意識。そんなイメージです。阿頼耶識に繋がるとは、この人類共通の無意識である集団的無意識に繋がる事と同義と考えてよいと思います。
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